- この記事の目次
- 管理栄養士国家試験の合格率
- 新卒で不合格、10年経って既卒で受験
- 私の国家試験勉強スケジュール
- 既卒者の方向け、おすすめの勉強方法
- 管理栄養士を取ってよかったこと
管理栄養士国家試験の合格率
管理栄養士国家試験の合格率は、概ね60%程度です。
受験者の属性によって異なります。
- 大学新卒者 → 90%程度
- 既卒者 → 20%程度
両者の合格率に大きな差があります。これには、以下のような理由が考えられます。
- 既卒者は、社会に出て働きながら受験するため
- 既卒者は、大学での日常的な支援が受けられないため
この記事では、社会に出て毎日働きながら管理栄養士の取得を目指す既卒者の方々に向けて、私の経験を踏まえて試験対策のコツを書きたいと思います。
あくまで個人的な合格体験に基づくおすすめの対策ですが、どなたかのお役に立つ情報になれば嬉しいです。
新卒で不合格、10年経って既卒で受験
10年以上前の話ですが、管理栄養士養成大学の卒業生は、国家試験の科目が6科目免除されていました。これから受験する方からしたら羨ましくてしょうがないですよね。
私が新卒で受験した年は、科目免除がある最後の年だったのですが、当時とても不真面目な学生生活を送っていた私は、ほとんどのクラスメイトが受かっていた試験に落ちてしまいました。
翌年から科目免除がなくなったため、諦めて受験せずにいたのですが、食育に関わる仕事をしていたことから、チャレンジしたいと思い直し、卒業から10年ほど経ってから再チャレンジしました。
私の国家試験勉強スケジュール
私の勉強スケジュールを紹介します。タイトルの通り、朝9時から夜8時まで働きながら、その他の時間で勉強しました。
【平日】
- 昼休み(10分間)
- 暗記系(携帯スクショ画像)の表を眺める
- 夜10時から12時(2時間)
- クエスチョンバンクで基礎知識習得(1日目から50日目まで)
- ユーキャン、管理栄養士国試対策研究会議の一問一答で知識の確認(50日目から80日目まで)
【休日】
- 朝8時から夜9時(13時間)
- クエスチョンバンクで基礎知識習得(1日目から50日まで)
- ユーキャン、管理栄養士国試対策研究会議の一問一答で知識の確認(50日目から80日目まで)
既卒者の方向け、おすすめの勉強方法
私が考える国試対策のポイントは以下の通りです。
- はじめに具体的なスケジュールを立てる
- 日別にどの参考書の何ページから何ページを覚える。というのを決めると良いと思います。
- スケジュールに合わせて勉強する
- ノルマを達成できなければ、休日の勉強時間を増やすあるいは翌平日の勉強時間を増やして不足分を補います。
- ノルマ以上にやれたら、スケジュールを前倒しにします。短期集中なので、早く進んだ分の時間を使って週末にご褒美ランチなどはやめた方がいいと思います。
- メイン参考書(私はクエスチョンバンク)を30日間で一周し、次の20日間で2周するスケジュールにする
- 記憶したことは、どんどん忘れていきます。そのため、繰り返すことがとても重要です。
- 一問一答は、スマホで音声録音をして聴きながら勉強する
- 30代に猛勉強すると目が大変疲れます。スマホで録音して聴く方法は、どこでも勉強できますし、目が疲れない有効な方法なので、自信を持っておすすめします。
- 50日勉強した後は、空き時間に過去問で力試し
- この辺りで、自分の力を試して苦手分野を克服すると良いと思います。ただし、「食べ物と健康」など出題範囲が広すぎる科目に時間を使いすぎるのは非効率的です。
- この80日間は外部との接続を可能な限り断つ
- 短期集中なので、この期間は仕事以外の時間は全て勉強にあてるのが良いと思います。仲の良い人には事前に説明して、周囲との連絡を可能な限り減らしましょう。
この方法で勉強した結果、40日程度で合格ラインの60%を取れるようになり、本番は70数%の得点率でした。
子どもがいると、このスケジュールは難しいと思いますが、その場合は、試験勉強の開始時期を早めるなどすれば不可能ではないと思います。あるいは、子どもが小学校に上がってから受験するなども良い方法かも知れません。
子どもの食(好き嫌い)については、こちらに連載しています⬇️
管理栄養士を取ってよかったこと
資格で人の価値は変わりません。また、資格を取っただけで専門性があるとは、私は思いません。実際には、特定の分野における知識を広く浅く習得したことの証明だと思います。
しかし、資格取得にはメリットがあります。
私の場合は、働く場所の選択肢が広がったため、食いっぱぐれにくくなるという安心感が得られました。それから、食について仕事をする場面では、周囲の信頼を得やすくなりました。
この記事が、これから管理栄養士国家試験を受験する社会人の方のお役に立つことを心からお祈りしています。