- この記事の目次
- 食嗜好が正反対の子どもと一緒に食べる
- 何度も提供する
- 園ではルールを決めた方がいい?
食嗜好が正反対の子どもと一緒に食べる
引き続き、子どもの食べ物の好き嫌い対策について紹介します。
食嗜好が正反対の子どもと一緒に食べると、苦手な食べ物を食べられるようになったという研究報告があります。目の前の子どもが、自分の苦手な食べ物を美味しそうに食べている様子を見て、自分も食べられるようになるという作戦です。
この作戦は、幼稚園や保育園での食事の際に席の決め方を工夫するだけでできますし、「食べてみようね」など、大人が誘導する必要もありません。とても自然に食べられるようになる可能性がある方法です。
保育者は、子どもの食べ物の好き嫌いを理解していることが多いでしょうから、現実的にはじめられそうですよね。
何度も提供する
幼児を対象とした研究に条件を変えて赤ピーマンを食べる量を比較した研究があります。
下の条件のうち、子どもが最も赤ピーマンをたくさん食べたのは、どの条件だったと思いますか?
- 10回食べて ご褒美なしの場合
- 10回食べて 毎回ご褒美をもらった場合
- 2回食べて ご褒美なしの場合
正解は、10回食べた場合だそうです。
同じ回数食べてご褒美をもらった子どもよりも、もらわなかった子どもの方がたくさん食べたということになります。なんだか、意外な気がするかも知れません。
この結果は、ご褒美をあげることが必ずしも有効な方法ではないことを示しています。ご褒美をもらうと、ご褒美をもらうことが目的になります。いずれ、今日はピーマン10個食べたから、今日のお小遣いはいつもよりたくさんの、1000円にして!ということが起こるかも知れません。
10回食べた子どもと、2回食べた子どもでは、10回食べた子どもの方がたくさんピーマンを食べるようになりました。これは、何回も提供されることで自然と好きになっていくという方法です。エクスポージャー法といいます。
この方法は、家庭でも簡単にできそうですね。
園ではルールを決めた方がいい?
私は、園で統一したルールを決めることには反対の立場です。なぜかというと、対応方法は子ども一人一人に応じて変えるべきだと思うからです。
園によっては、苦手な食べ物を一口食べたらOKとする、というルールを設定していることがあります。これは、食べることをあきらめないという意味では素晴らしいと思います。しかし、子どもによっては、とてもつらい想いをする可能性があります。
子ども一人一人と向き合いながら、あきらめずに、じっくり待つ姿勢が大切なのかも知れません。
次回も、引き続き食べ物の好き嫌い対策について紹介します⬇️