- この記事の目次
- 名著、「知的生活の方法」との出逢い
- なぜ書斎が必要か
- 「知的生活の方法」で紹介されている家と書斎の特徴
名著、「知的生活の方法」との出逢い
理想の書斎にずっと憧れています。単純にインテリアや建築に興味があるというのもあるのですが、書斎にこだわろうと思い始めたのは、一冊の本との出逢いがきっかけです。「知的生活の方法」渡部昇一、講談社(1976年)という本です。この本では、知的生活を送ることの意義やすばらしさと、それを実現するための方法が著者の経験に基づいて書かれています。
20代後半でこの本を読んだ時、頑張って勉強して知的生活を送ることを目標にしようと思いました。その時から家を建てて書斎を構えることを人生の一つの目標にしています。
なぜ書斎が必要か
知的生活を送るためには、書斎が重要な役割を果たします。生涯勉強するためには、職場以外にも集中して知的活動を行える場所が必要だからです。例えば、家を建てる時に子ども部屋を整える方もいらっしゃいます。実際に私たちが検討している注文住宅でも、子ども部屋を多目的室(ゲストルーム)として一室構える予定です。一方、この本に感化されている私は、子ども部屋よりも書斎の設計に心躍らせています。
子どもはいつか巣立っていきます。そして、子どもには勉強する場所が複数あります。一方で、大人が勉強できるスペースは限られているため、継続的に勉強するためには家に勉強するスペースが必要です。また、大人が一生懸命に毎日勉強したり本を読んだりする姿勢を子どもに見せることは、子どもの発達にも良い影響を与えると考えています。「勉強しなさい」と言われるよりも、勉強する大人がいつも隣にいる方が子どもは勉強するようになると思います。
「知的生活の方法」で紹介されている家と書斎の特徴
知的生活の方法では、それを実現するための環境として、書斎を含むおすすめの家の設計を紹介しています。いくつかの建築例が示されていますが、共通する特徴は以下の通りです。
- 書斎は奥まったところにある
- 中庭や庭があり緑が植えられている
- 家は外壁で囲まれ外界から遮断されている
- 本棚がある
- 子ども部屋は小さい
いま私たちが進めている注文住宅では、書斎を2階の吹き抜け横から南側の窓を眺める位置とその裏の北側を眺める位置に設置して夫婦で使用しようとしています。オープンな気持ちの時は南側の書斎、クローズな気持ちの時は北側の書斎のように使い分けられたらいいなと思っています。新居の書斎については、画像が公開できる状態になりましたら紹介します。
また、庭の外壁は100万円程度かかるオプションになりますが、何とか頑張って取り付けたいと考えています。知的生活の方法では、中庭はベネディクト会修道院などによくみられ、この構造が世の混乱から修道士の知的生活を守ってきたことが紹介されています。穏やかに生活できる環境になるように、建築士さんや予算と話し合いながら進めていきたいと思います。