- この記事の目次
- 子どもの好き嫌いが気になる
- 作戦1 身近な大人が一緒に食べる
- 作戦2 苦手な食べ物を育てて食べる
子どもの好き嫌いが気になる
子どもの好き嫌いが多くて困っている。きっと、そんな保護者の方は多いですよね。好き嫌いがあっても生活はできるのですが、例えばトマトのように頻繁に食べられている野菜が苦手だと栄養の面で心配になりますし、栄養面以外でも、好き嫌いが多いと将来社会的に困ってしまう場面に出くわすことがあるかもしれません。
そんなわけで、今回は子どもがいろんな食べ物を食べたくなる方法について、科学的な根拠のあるものを紹介します。全ての子どもに効果的な方法はないと思いますが、これならできるかも!と思うことからはじめられるといいですね。
作戦1 身近な大人が一緒に食べる
3歳未満と3歳以上の子どもを比べると、3歳未満の子どもの方が新しい食べ物に興味を示す割合が高いことがイタリアの研究で報告されています。反対に食べ物を拒絶する割合は、3歳以上の子どもの方が高かったそうです。
これは新規性恐怖と言って、自然な成長の過程で見られるものです。一方で、年齢が低いとお母さんが一緒に食べた時と食べない時で子どもが新しい食べ物を食べる割合は大きく変わらず、年齢が上がるとお母さんが食べた場合子どもが食べる割合が上がったとする報告があります。
つまり、年齢が上がると新しい食べ物を怖がって食べなくなる傾向があるものの、身近な大人から受ける影響も高まるため、身近な大人が食べると子どもも食べる可能性が高まるということです。
確かに、子どもって、同じものを一緒に食べるのが好きですよね。保護者としては、苦手な食べ物があると苦しく思うことがありますが、これを機に食べる練習をしてみるのもいいかもしれません。
作戦2 苦手な食べ物を育てて食べる
幼児を対象とした研究で、園でトマトを育てて食べたところ、トマトを好きと回答した子どもは栽培前よりも収穫後で増え、さらに半年後も継続効果がみられたという報告があります。
例えば、プチトマトならベランダにプランターを置いて手軽に育てることができます。子どもと一緒に水やりや植物の成長を確認できるのもいいですね。
料理のお手伝いもとても効果的です。我が家の3歳の娘は、サラダに入れるプチトマトをナイフでカットするお手伝いをしてもらってから、ようやくトマトを食べるようになりました。
「〇〇ちゃんが切ってくれたトマト、おいしいー!ありがとう!」と喜んでいると、食事を通して家族の「ありがとう」が増えてくのを実感します。栽培や料理は、親子で楽しめて一石二鳥かもしれませんね。
次の作戦は、次回に続きます。
子どもの食べ物の好き嫌い対策2⬇️