- この記事の目次
- 「情熱」と「粘り強さ」を測る指標、GRIT
- 気になる、自分自身のGRIT
- アメリカ人の成人のGRITスコア
- やり抜く力は、人生を通して強くできる
- やり抜く力を高める4つのステップ
「情熱」と「粘り強さ」を測る指標、GRIT
ビジネスパーソン、アーティスト、学者、医師を対象にインタビュー調査を行い、成功者の特徴を調べた研究があります。その結果、 「情熱」と「粘り強さ」 が成功を導くということがわかったそうです。この力をGRITと呼びます。
確かに、仕事において「新しい提案」をするよりも、それを達成するための道筋を立て「最後までやり抜く」ことの方が難しいように思います。この最後までやり抜く力(以下、GRIT)は、才能とは相関がないことが報告されています。勉強や運動の才能があっても、それを活かすためのGRITがなければ成功は難しいということのようです。
気になる、自分自身のGRIT
GRITは、以下の質問に答えることで測定できます。当てはまる箇所の数字に〇をつけていき、合計して10で割った数値が自身のGRITスコアになります。
みなさんのGRITスコアは、どれくらいだったでしょうか?
アメリカ人の成人のGRITスコア
アメリカ人のGRITスコアの分布を以下に示します。例えば、自身のスコアが4.1だった場合、アメリカ人の成人の70%の人よりもやり抜く力が強いと判断できます。
やり抜く力は、人生を通して強くできる
ひょっとすると、ご自身のGRITスコアが、アメリカ人の成人と比較して低いと感じ、肩を落とされている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、このGRITスケールは、生涯を通して強められる可能性があると考えられています。特定の方々を追いかけた縦断研究のデータではないのですが、年齢別にGRITスコアを測定すると、年齢が高いほどGRITスコアが高いという結果が出ているためです。GRITは、何歳からでも高められる可能性があります。
やり抜く力を高める4つのステップ
GRITを高めるには、「興味」「練習」「目的」「希望」の4ステップが重要だそうです。すなわち、自分のやっていることを心から楽しむ「興味」、日々の努力を怠らない「練習」、自分の仕事は他の人の役に立つ重要な仕事だと認識する意識を持つ「目的」、困難に立ち向かうための「希望」です。
加齢とともにGRITが高まる要因の一つと考えられているのは、「環境」の変化です。実家を出て一人暮らしを始めたり、パートナーと結婚したり、子どもが生まれたりなど・・・。こういった環境の変化に対応する過程でGRITが高まるようです。
そう考えると、本ブログのテーマである「移住」は、まさにGRITを高める要因のひとつであるように思います。もしかすると「移住」には、このようなメリットもあるのかも知れないですね。
※GRITに興味を持たれた方は、アンジェラ・ダックワース、GRIT、ダイヤモンド社、2016を読んでいただけると詳しい情報が書かれています。本記事は、この本に書かれている内容をベースに書いています。